JA東京みどり 金融機関コード:5072

HOME > 広報誌 みどり > 2025 春号 Vol.131

2025 春号 Vol.131

営農豆知識

春の草花でガーデニング

今年も直売所やホームセンターに春の花壇苗が出回る時期になりました。育てやすそうな品目をいくつか紹介しますので、花壇やプランターに植えて、春から初夏のガーデニングを楽しみましょう。

1.春植え花壇苗の植付けと開花時期

2.管理の仕方

植付け間隔はおおむね20㎝前後です。肥料は、液肥なら10日に1回程度、化成肥料なら月1回、4~5粒を株の周りに与えます。咲き終わった花がらや枯れ葉はこまめに取り除きましょう。

新害虫チュウゴクアミガサハゴロモの発生にご注意ください

昨年の秋、生産者の方から「見慣れないガが畑に飛んでいる」と相談があり、調べたところ本種の成虫でした。この害虫は昨年から国内各地で作物への被害が確認され、東京都でも今年1月に病害虫防除所から新害虫として報告されました。

  1. 特  徴
    •  本種は名前のとおり中国が原産地ですが、世界各地に発生が拡大しています。成虫の体長は14~15㎜、はねは茶褐色で、両側に三角形の白い斑点があります。葉や枝にとまっている成虫はガにみえますが、ヨコバイ類の仲間です。
  2. 被害作物
    •  きわめて雑食性で、東京都では、チャ、植木類(ツツジ、ツバキなど)、果樹類(カキ、ブルーベリー、キウイなど)で発生が確認されています。
  3. 被害の様子
    •  卵は樹木の枝に産みつけられ、産卵部分は白い綿状の物質で覆われています。産卵時に枝を傷つけるため、枝の枯れや樹勢の低下を生じることがあります。
  4. 防除対策
    •  被害の程度や生態については不明な点が多く、本種への登録農薬もありません。当面は耕種的防除として、産卵された枝を切り落として土中に埋めるか、焼却処分してください。