2025 新春号 Vol.130
部会活動紹介
拝島ねぎ保存会
「拝島ねぎ保存会」は昭島市の特産品で江戸東京野菜にも認定されている「拝島ねぎ」を栽培する生産者で構成され、現在は9人が所属しています。地元の伝統ある野菜を絶やさないよう昭島市や市内の農家と協力し、2015年に「拝島ねぎ保存会」を発足しました。現在は直売所や地元のイベントで販売し、拝島ねぎのPRに努めています。
プロフィール
拝島ねぎをはじめ、ハクサイ、ブロッコリー、ニンジンなど年間約15品目の農産物を栽培しています。江戸時代末期から代々この地域で農業を営んでおり、約260年になります。戦後は酪農や稲作、養蚕をしており、私が就農したタイミングで野菜栽培に切り替え、多品目の栽培を行っています。
拝島ねぎ 12月初旬~2月下旬
拝島ねぎは軟白部分から青い部分まで葉全体が水分を多く含み、柔らかい特性のため栽培が難しい品種です。生では辛味が強く、熱を加えることで甘味が増すため、鍋料理などに最適です。
みどりっ子昭島店・ファーマーズセンター「みのーれ立川」
先行販売の実施
毎年11月に行われる昭島市産業まつりで先行販売を行っており、産業まつりが初出荷となります。中には拝島ねぎを目当てに来られるお客様もおり、地域の方に拝島ねぎをPRする良い機会となっています。
食農教育活動
毎年、市より依頼があり、保存会の会員が給食センターへ拝島ねぎを出荷しています。出荷された拝島ねぎは味噌煮や煮込みスープなどに調理され、子どもたちに提供されています。また、市内の小学校で会員が拝島ねぎの出前授業を行ったり、生徒の見学の受け入れを行うなど、子どもたちへの食農教育活動にも取り組んでいます。
保存・普及への取り組み
収穫時期・出荷規格などについて確認を行う目合わせ会を実施し、栽培技術の向上や品質の維持に取り組んでいます。拝島ねぎは栽培が難しいため、会員一丸となって保存・普及に努めています。
加工品の商品化
2016年にJAと協力し、拝島ねぎを使用した加工品「拝島ねぎみそ」を商品化しました。ねぎの風味と味噌の味がご飯によく合うと直売所でも人気の商品です。みどりっ子昭島店やファーマーズセンター「みのーれ立川」、みのーれ立川幸町店で販売しておりますので是非お試しください。