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2023 春号 Vol.123

営農豆知識

庭先イチゴの育て方

庭先や畑のすみに自家用のイチゴが植えてあるのを見かけますが、植えたまま毎年収穫を繰り返している場合が多いようです。多少手間はかかりますが、子苗をとって育てれば、来春にはよりおいしい実が収穫できます。時期別の作業手順を紹介しますので参考にしてください。

場所 時期 作業内容
親株床 5月下旬~
6月上旬
親株床を用意する。1平方メートルあたり堆肥2kg、苦土石灰100g、化成8号100gを施用して、土とよく混ぜておく。収穫の終わった株を親株として、1.5m×1mほどの間隔に移植する。
6~8月 6~7月になると、株元からつる状のランナーを四方八方に出し、その先に3~4株の子苗をつける。ランナーは両側にのばし、重ならないように広げ、子苗の根は土に埋めて発根を促す。うどんこ病や雑草が発生したら早めに防除する。
発生が悪い場合は、かん水や液肥を施用する。混み過ぎる場合は、親株を取り除く。1本の親株から30~50株程度の子苗がとれる。
仮植床 8月下旬~
9月上旬
幅1mくらいの仮植え床を作り、親株床と同量の肥料を施用する。
本葉3枚前後で根張りのよい子苗を選んで、20cm×20cm間隔に植え替える。
子苗の取り方は図1のように、親株から出た最初の苗は捨てて、2~3番目を取る。
子苗の根は乾かさないようにして、図2のように、茎の部分が半分埋まる程度に浅く植え、芽は埋めないようにする。
暑い時期なので、根が活着するまでは、しおれないように毎日かん水するとともに、寒冷紗等をトンネルがけし日よけをするとよい。
9~10月 発生してくるランナーや古い下葉は早めにつみとり、苗を充実させる。
アブラムシが発生しやすいので注意する。
定植畑 10月中旬~
下旬
植付け2週間ほど前に、1平方メートルあたり堆肥2kg、苦土石灰100gを施用し、1週間前に化成8号100gを施用して、土とよく混ぜておく。
本葉5~6枚のがっちりした苗を、うね幅70cmに株間30cmで2条植えする。深植えはしない。
長めに残したランナーの反対側に実がつくので、実がつく方を通路側にして植えるとよい。
11~3月 追肥:11月中~下旬と3月中~下旬に、1平方メートル当り化成8号を50g施用する。
マルチ張り:3月になったらていねいに枯葉をとり、3月中~下旬に穴なし黒マルチを張り、手でマルチに穴を開けて株を出す。
5月中旬~
6月上旬
4~5月に茎葉が伸びて花が咲き、開花後30~40日で収穫できる。赤く熟したものをハサミで朝どりする。鳥の被害に注意する。
場所
親株床
時期・作業内容
5月下旬~6月上旬
親株床を用意する。1平方メートルあたり堆肥2kg、苦土石灰100g、化成8号100gを施用して、土とよく混ぜておく。収穫の終わった株を親株として、1.5m×1mほどの間隔に移植する。
時期・作業内容
6~8月
6~7月になると、株元からつる状のランナーを四方八方に出し、その先に3~4株の子苗をつける。ランナーは両側にのばし、重ならないように広げ、子苗の根は土に埋めて発根を促す。うどんこ病や雑草が発生したら早めに防除する。
発生が悪い場合は、かん水や液肥を施用する。混み過ぎる場合は、親株を取り除く。1本の親株から30~50株程度の子苗がとれる。
場所
仮植床
時期・作業内容
8月下旬~9月上旬
幅1mくらいの仮植え床を作り、親株床と同量の肥料を施用する。
本葉3枚前後で根張りのよい子苗を選んで、20cm×20cm間隔に植え替える。
子苗の取り方は図1のように、親株から出た最初の苗は捨てて、2~3番目を取る。
子苗の根は乾かさないようにして、図2のように、茎の部分が半分埋まる程度に浅く植え、芽は埋めないようにする。
暑い時期なので、根が活着するまでは、しおれないように毎日かん水するとともに、寒冷紗等をトンネルがけし日よけをするとよい。
時期・作業内容
9~10月
発生してくるランナーや古い下葉は早めにつみとり、苗を充実させる。
アブラムシが発生しやすいので注意する。
場所
定植畑
時期・作業内容
10月中旬~下旬
植付け2週間ほど前に、1平方メートルあたり堆肥2kg、苦土石灰100gを施用し、1週間前に化成8号100gを施用して、土とよく混ぜておく。
本葉5~6枚のがっちりした苗を、うね幅70cmに株間30cmで2条植えする。深植えはしない。
長めに残したランナーの反対側に実がつくので、実がつく方を通路側にして植えるとよい。
時期・作業内容
11~3月
追肥:11月中~下旬と3月中~下旬に、1平方メートル当り化成8号を50g施用する。
マルチ張り:3月になったらていねいに枯葉をとり、3月中~下旬に穴なし黒マルチを張り、手でマルチに穴を開けて株を出す。
時期・作業内容
5月中旬~6月上旬
4~5月に茎葉が伸びて花が咲き、開花後30~40日で収穫できる。赤く熟したものをハサミで朝どりする。鳥の被害に注意する。
図1 子苗の取り方
図2 苗の植え方
図3 仮植苗と無仮植苗の比較
図4 色づき始めたイチゴ