2020 秋号 Vol.113
営農豆知識
サトイモの畑での貯蔵法
サトイモは、60~80㎝くらいの深さに穴を掘って貯蔵するのが一般的ですが、穴掘り作業と出荷のたびに掘り出す作業は重労働です。栽培していた場所でそのまま貯蔵すれば、手間がかからず簡単ですが、サトイモは低温に弱いため、5℃以下になると腐ってしまいます。畑で貯蔵するためには次の方法で行います。
①収穫期に入ったら11月末までに1列おきに収穫する。
②収穫したうねの土を両側のうねに20㎝の厚さに覆土する。
③冬が暖かい場合はこれだけでも貯蔵できるが、最近は異常な低温もあるので、覆土した上にポリフィルムをかけ、すそを土でおさえておく。
④貯蔵期間はおおむね2月末までで、3月になると芽が動き始め、腐りが多くなる。
⑤覆土が薄いと腐りが多くなる。
⑥種イモは従来どおり穴を掘って貯蔵する。
収穫した部分の土を培土機で両側のうねにかける。
土は20㎝の厚さにかけ、ポリフィルムで覆う。
エンドウやソラマメをまく時期です
1.主な作型
2.サヤエンドウ、スナップエンドウの育て方
まき時期 | 11月上~中旬 |
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肥 料 | 1㎡当たり堆肥2㎏、苦土石灰100g、化成8号100gを散布してよく耕す。 |
マルチ | 95㎝幅のマルチを敷いてベッドを作り、1条まき、株間30㎝で穴をあける。 |
タネまき | 1穴にタネを4粒、直まきする。 |
間引き | 草丈が8㎝くらいの時に、勢いのよい2本を残して間引く。 |
支柱立て | 1月中旬ころに2m間隔で支柱を立て、キュウリネットで両側をはさむ。 |
追 肥 | 開花始め、収穫前、収穫最盛期に、化成8号を1㎡当たり25g施用する。 |
収 穫 | サヤエンドウはマメがふくらまない若ざやを、スナップエンドウは実がふくらんだものを収穫する。 |
3.ソラマメの育て方
まき時期 | 10月下旬 |
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苗作り | 直まきも可能だが、育苗したほうが発芽や初期生育が良好になる。 10㎝程度のポリ鉢にヘソ部(おはぐろともいう)を下にして1粒ずつ浅くまく。 |
肥 料 | 1㎡当たり堆肥2㎏、苦土石灰100g、化成8号100gを散布してよく耕す。 |
植付け | 95㎝幅のマルチを敷いてベッドを作り、11月中旬ころに、本葉が2~3枚の苗を株間40~50㎝で、1条植えする。 |
追 肥 | 3月上旬、4月上旬に、化成8号を1㎡当たり20g程度施用する。 |
整 枝 | 3月上~中旬、開花前に整枝する。太くて生育のよい枝を8本くらい残して、細い枝や遅く発生した短い枝は株元からハサミで切り取る。 |
土寄せ | 整枝後の倒伏防止と無効分けつの発生を防ぐため、株の中央に5㎝くらい土入れをする。 |
収 穫 | さやが45度下向きになったら収穫する。さやに光沢がみられ、豆の背筋がやや褐色になったころが適期である。 |