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2020 新春号 Vol.110

税務・法律・人事・労務管理相談

消費税のポイント還元をお見逃しなく!

昨年の消費税増税により消費減退が予想されるので緩和策として政府は軽減税率制度とポイント還元制度を新たに導入しました。

1. 消費税軽減税率の不思議

消費税の軽減税率の適用については、おもしろい事例が見受けられます。
軽減税率適用の食料品は8%ですが、食料品に該当するか否かの判断ではサンマ、マグロなどの水産物は食料品とされていますが、豚や牛は生体では食料品とは認められずに10%課税となります。
屠畜場に入る前の生体は食料品ではなくて解体されたときに食料品になるという判断です。刺身になる前のマグロや切り身になる前の鯨は軽減税率が適用されるようです。でも解体前のマグロや鯨にかみつくのはシャチやサメくらいですね。

2.ポイント還元制度とは

ポイント還元制度はキャッシュレス決済との組合せで令和2年の6月まで期間限定でポイント還元が受けられる政策です。ポイントは決済後には現金に換算して手元に戻されます。ポイント還元に必要な財源は消費税の増税をする政府が負担することになります。制度開始から1か月間に平均で1日当たり11億円のポイントが消費者に還元されたと発表されました。想定を上回るペースで制度が浸透して予算が不足する可能性もでているそうです。経産省は参加していない店舗や消費者に今後の利用を呼び掛けておりさらなる拡大が予想されています。
ポイント還元率は、商品やサービスの購入額の2%または5%の割引です。地元の商店街や個人店などの中小・小規模事業者の店舗は5%、大手コンビニエンス店舗は2%となり還元率が店舗により異なりますのでご注意ください。このポイント還元事業に参加している事業者は、店頭に右記のロゴマーク入りポスター・ステッカーを掲示していますので確認してください。


出展
キャッシュレス・消費者還元事業
https://cashless.go.jp/

3.キャッシュレスとは

キャッシュレスとは、店頭で紙幣や貨幣を使用しない支払い方法です。
キャッシュレス決済には、身近なJAカード、JCBなどのクレジットカードやデビットカード、電車やバスに乗るときに使うスイカ、パスモさらに最近耳にするスマートフォンを利用した決済があります。クレジットカードは代金引き落とし時にポイント還元額を差し引いて請求する方法を採用しています。中小店舗などで買い物をしたときに受け取るレシートには還元額が出ていなくても、後日届く請求明細書には記載されています。
スイカやパスモは、事前にJRなどにネットを通して登録したうえで利用した場合にのみ適用されますのでひと手間がかかります。
その点、デビットカードは引き落とし口座へポイント還元額が現金で振り込まれますので事前の手続きは必要ありません。
QRコードを利用したスマホ決済は利用月の翌月に独自のポイントを付与するものが多いです。ペイペイ、楽天ペイやLINEペイなどのポイント還元額はアプリの履歴から確認できます。

4.消費を楽しみましょう

どの方法でも、まずはポイント還元制度の対象店かどうかをしっかり確認してください。キャッシュレス決済が使える店でも店舗が還元制度に登録していなければポイントはもらえません。
理容店、美容院、クリーニング店、本屋、居酒屋などキャッシュレス決済がお得になる中小店舗は多いので大いに利用しましょう。近所に5%ポイント還元できる独立系のスーパーでも見つかればよいですね。