この冬も雪の降る時期になりました。降雪前の準備を十分に行い、ハウスや作物の被害を最小限にくいとめたいものです。
今回は、畑に積もった雪を早めに消すための融雪資材を紹介します。
春の作付け準備や雪の下に収穫物がある場合など、早く雪を消したいときに効果的です。雪を消すために融雪資材を散布すると、何もしないのに比べて５～10日早く雪どけが期待できます。融雪に利用できる資材は表を参考にしてください。融雪の仕組みは、雪の表面に黒いものを散布し太陽熱を吸収しやすくさせる方法で、畑の土や粉炭の散布がこれに当たります。道路などに散布する市販の融雪剤は、成分が水に溶けるときの熱などで雪を溶かします。ただし成分が食塩に似たものなので、作物に塩害の危険があります。畑の土の利用がいちばん手軽で安全と思います。雪の下の土壌を掘るより、ハウス内の土の利用も可能です。

畑の土壌を雪の上に散布し、雪をとかしてニンジンを収穫

果物などの甘さを糖度15度などといいますが、これはブリックス糖度といって、果汁に含まれる糖分をパーセントで表したものです。ただし、糖分のほかに酸や塩分などの影響も受けて正確な糖分だけではないようですが、甘さの目安として利用されています。
最近は、野菜でもトマトやスイートコーンをはじめ、ホウレンソウやキャベツも甘さを売りにしたものがでています。いろいろな果物や野菜の糖度を調べてみましたので、一つの目安として参考にしてください。

デジタル糖度計で糖度を測定