2019 秋号 Vol.109
営農豆知識
タマネギ植付けのポイント
大苗や小苗はさける
タマネギは早まきして大苗を植えると、とう立ちや分球が多くなります。一般に茎の直径が1㎝以上の大きな苗が10℃以下の低温に1か月以上あうと花芽ができ、その後の高温、長日でとう立ちします。暖冬で生育が進んだあとに低温になると、とう立ちしやすくなります。逆に小さい苗は、冬の寒さや乾燥の被害を受けやすくなります。
定植苗の大きさは、本葉3~4枚、茎径6~8㎜、長さ20~25㎝程度を基準とします。大きい苗や小さい苗は避けて、中苗を植えるようにしましょう。
リン酸をきかせる
リン酸は根の発育をよくする働きがあります。タマネギにリン酸を吸わせて根張りをよくすると、霜柱による浮き上がりや断根を防ぐ効果があります。リン酸肥料として、元肥に重焼燐(1㎡当たり50g程度)を施用します。
マルチはしっかり張る
軽い土の畑では、冬の乾きでマルチがはがれてしまっている畑をよく見かけます。マルチのすそはしっかり埋めましょう。
庭の果樹も冬期の管理が大切
庭先にある果樹も秋から冬に手入れをしておけば、品質のよい果実の収穫が期待できます。堆肥などによる土づくりや適切な剪定
により、おいしい果実を作りましょう。剪定時期と肥料の目安を表にしましたので、参考にしてください。肥料は堆肥と化成8号で例示
しましたが、骨粉や鶏ふん、有機配合などでも構いません。
落ち葉や剪定した枝は、病害虫の発生源になりやすいので、土中に埋めるか、園外で処分しましょう。
品目 | 剪定時期 | 元肥(成木) | ||
---|---|---|---|---|
元肥時期 | 堆肥 | 化成8号 | ||
1㎡当たり | ||||
ウメ | 11月中旬~12月中旬 | 11月下旬~12月下旬 | 1.5㎏ | 60~90g |
カキ | 2月上旬~3月上旬 | 12月中旬~2月下旬 | 2㎏ | 70~110g |
キウイフルーツ | 2月中旬~2月下旬 | 10月下旬~11月上旬 | 1㎏ | 110~120g |
クリ | 12月上旬~2月下旬 | 10月上旬~下旬 | 1㎏ | 100~125g |
ブドウ | 2月下旬~3月中旬 | 11月~12月 | 2㎏ | 90~110g |
ブルーベリー | 2月上旬~3月上旬 | 2月下旬~3月上旬 | 1.5㎏ | 50g |
モモ | 12月 | 11月 | 2㎏ | 100g |
温州ミカン | 2月下旬~3月中旬 | 2月下旬~3月上旬 | 2㎏ | 50g |