2018 夏号 Vol.104
営農レポート
東京都GAPが始まりました!
農業における食品の安全、労働安全、環境保全等の課題に取り組む手段の一つGAP(農業生産工程管理)については、以前、広報誌「みどり」2018年102号で現地での取り組み事例を紹介しました。現在、都内でもJGAPなどのGAP認証を取得する農業者が現れています。
このような中、平成30年4月から東京都は「東京都GAP認証制度」を開始しました。
- 【特徴】
-
「東京都GAP認証制度」は東京2020大会における農産物の調達基準を満たし、東京農業の特徴を反映した認証制度です。
- ○農作業の効率化や販売先への信頼など経営改善に有効です
- ○東京2020大会への農産物の提供が可能となります
- ○GAPの指導員資格を持つ普及指導員が農業者の申請から認証取得までサポートします
- ○申請費用を無償とし、認証取得に係る農業者の負担を軽減しました
- 【認証対象者】
- 都内で農産物を生産する農業者等
- 【認証対象品目】
- 野菜、果樹(例)コマツナ、トマト、ナシ、ブドウ等
- 【認証までのながれ】
-
取得希望農業者は普及センターへ相談 ※詳しくは、東京GAPで検索して下さい。
または普及指導員から、申請までに知っておきたい「東京都GAP管理基準書」や適切な生産管理について自己点検できる「チェックシート」等を入手
普及指導員から申請に向けた現地指導(コンサル)を受け、「東京都GAP管理基準書」に適合するよう改善を進める
改善の達成状況を「チェックシート」により確認
農業振興事務所振興課へ申請書、「チェックシート」を提出
調査機関による取り組み状況の踏査及び都に設置された審査会で調査結果を審査
認証(知事が認証)
東京都GAPの認証取得を希望する方は普及センターまでご一報ください。
種類 | 運営主体 | 審査機関 | 審査費用の目安 | オリパラ調達基準 | 取組分野 | 輸出対応 |
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農林水産省ガイドライン準拠GAP※ | 都道府県等 | 都道府県等 | なし | △ (都道府県の確認がある場合は○) |
職員安全 環境保全 労働安全 |
× |
JGAP | (一財)日本GAP協会 | 4社 | 8~10万程度+審査員の旅費 | ○ | 食品安全 環境保全 労働安全 人権保護 農場経営管理 |
× |
ASIAGAP | ○ | 食品安全 環境保全 労働安全 人権保護 農場経営管理 商品回収テストの実施、資材仕入先の評価等 |
○ | |||
GLOBAL G.A.P |
FoodPLUS GmbH (ドイツ) |
3社 (日本人審査員のいる会社) |
25~55万程度+審査員の旅費 | ○ | 食品安全 環境保全 労働安全 人権保護 農場経営管理 商品回収テストの実施、資材仕入先の評価等 |
○ |
※「東京都GAP」は農林水産省ガイドライン準拠のGAPに該当し、オリパラ調達基準に適合しています。
●普及センター北部班人事異動のお知らせ
このたび職員の異動がありましたのでお知らせします。今後ともよろしくお願いします。
転出 | 着任 | ||
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氏名 | 転出先 | 氏名 | 担当地域 |
藤波 春美 | 南多摩農業改良普及センター | 浅田 幸枝 | JA東京みどり全域(園芸) |
鈴木 恵子 | 南多摩農業改良普及センター | 大浦 知行 | 北多摩全域(畜産) |